虹の架かる橋
マサは私に説明をしてくれる。


その言葉はとっても優しい口調で、幸せな気分にさせてくれる。


内容は効果測定の問題だけど。


一通り説明されて、私の集中力も切れてしまって、今日はここまでにした。


ってか、マサが来た時点で集中力なんて無かったけど。


マサは昨日と同じベットの上でテレビを見ている。


私も横に座った。


そして一緒にテレビを見ながら話をしてた。


2人だけの時間…。


そう思っているのは私だけかもしれないけど、なんだか恋人のような感じがした。


「ねぇマサの携帯教えて?」
私が切り出した。


「俺、携帯持ってないんだ。」


今時、携帯持ってない人なんているんだろうか?


私に教えたくないのかな…。


それだったら、そんな言い方は嫌だ。


「嘘だぁ〜。」
私は茶化しながら言った。


「いや、マジで。本当に持ってないんだ。」


マサの話している表情は、嘘を言っているようには思えなかった。


「なんで?」
私は驚きながら聞いてみた。


「あれ?言わなかったっけ?」
とマサはとぼけた表情をして言った。



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