虹の架かる橋
マサは、すぐに喫煙所の雰囲気に馴染んでいた。


午後の授業を知らせるチャイムが鳴ると、喫煙所にいた人々は各自喫煙所から出ていった。


私は、午後イチの時間は空きだったので、ゆっくりしていた。


マサはゆっくりしている私に、
「急がなくていいの?」
と訊いてきた。


「うん。私、次は空きだから暇なんだ。」
私はそう答えた。


周りを見ると、私とマサ以外は誰も居なくなり、二人になっていた。


「ケイは、何日目なの?」


「4日目だよ。」


そんな感じの、お互いを探り合うような会話をしていた…。


マサの第一印象は、常にニコニコしている男の子だった。


そのニコニコ顔が私には凄く印象的で、『可愛い』って思った。


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