虹の架かる橋
一時間があっと言う間に過ぎた。


私は次の授業があるから、喫煙所を出なくちゃいけないけど、なんだかこの場所を離れたくない、という気がした。


考えて見れば、これがマサとの恋の始まりだったんだね…。




それからの授業は2時間、車に乗った。


頭の中にはマサの笑顔が焼き付いていて、思い出すと何故だかニヤけてしまう。


可愛かったなぁ〜。


あの笑顔…。


なんて、思いながらの運転は、運転慣れしてない私には危なく、教官に怒られてしまった…。


だって、カーブの前ではブレーキを踏まなくちゃいけないのに、忘れてたんだもん…。


それは怒られるよね…。


小言を言われながら、車をスタートさせた位置まで戻すと、教官に
「ハンコ押しませんよ?真面目に実習して下さい。」と、言われてしまった。


それは困る…。


内心、そんな酷い運転しちゃったのかな?って思った。



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