虹の架かる橋
「ねぇマサ?私の事どう想ってるの?」


「……。」


「正直に答えて、お願い。」


私は、マサからの返事が返ってくるのを、緊張しながら待った。


「何でそんな事聞くの?」

マサが逆に質問してきた。


「私がマサを好きだから。」


私はマサを真っ直ぐ見つめながら言った。


お酒の力を借りて告白しちゃった。


「俺は……。」


マサはそう言い掛けると、言葉を発するのを止めてしまった。


「何?続き教えてよ?」


しばらく沈黙が続いた。


そして静かにマサが口を動かした。


「ケイの事、好きだよ。」


「え?」


私は驚いた。そして勢いに任せて
「付き合ってください」って言った。



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