虹の架かる橋
「ね?付き合おうよ。」
繰り返してもう一度言った。


「無理…ごめん。」


マサの返事は悩むことなく即答で、期待する時間すら無かった。


「なんで…?今、好きって言ってくれたよね?」


「言ったよ。だけど、好きイコール付き合うってわけじゃない。」


そう言われてしまえばそれまでだけど…。


でも、付き合いたい…。


だって、今、お互いが好きです、って言っても気持ちを伝えただけじゃ、満足できないよ。


付き合うって事で、これからの時間を一緒に歩みたい、って思ってしまうよ…。

確かに、イコールで成立する訳じゃないのは解ってるよ、でも…。


「なんで無理なの?」


「ケイが幸せになれないから…。」


マサはそう言いながら、冷蔵庫を開けてサワーを取り出した。


「私はマサと付き合えたら幸せだよ。」


お互いベッドに座りながら見つめ合った。


それから、マサが優しく頭を撫でて話を始めた。





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