虹の架かる橋
バスが、ホテルの前に到着すると、さっき話していた、今日入校組がロビーに居た。


「あっ。ケイ、お帰り。」
マサは私を発見すると近くに歩いてきた。


例のニコニコスマイルをしながら歩いている。


やっぱり、この笑顔好きだぁ〜…。


って再確認してしまった。


マサも同じホテルで、正直驚いた。


そしてマサの後に続いて、私を見ていたのが、今日からの2人だった。


ケンとタク。


ケンは見た感じ、細身で茶髪、なんとなく軽そうな感じ。


タクは、がっちりとした体格で、ケンに比べると落ち着いた感じだった。


私は2人に
「初めまして。」
と言った。


ケンもタクも、
「ヨロシク」
と、私とユリに向けて言った。


私はマサに
「ロビーで何してるの?」
と聞くと、マサは私に聞き返してきた。


「この辺で、美味しくて安い店知らない?」


そうか。
みんなで夕食を食べに行くんだ、と私は納得した。



私はユリと顔を見合わせて考えた。


考えると言っても、たかだか4日しかマサ達と変わらないだけなんだけどね。



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