虹の架かる橋
「ケイ、おはよ。」


「おはよ〜。」


相変わらずのマサの声だった。


それだけで泣きたい気分になった。


「昨日の夜、電話したんだよ。」


「あっ。マサだったんだ。疲れてすぐ寝てしまったんだ。ごめんね。ねぇ、マサ?」


「あっごめん。バス乗るわ。夜またかけるから。」


と言って、電話は切れた。


電話、マサだったんだ…。


昨日の夜はなんで、寝ちゃったんだろう?


マサと話したかったよ。


でも、今一瞬でも声聞けたから嬉しいや。


それから、私は運転試験場に入っていった。





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