虹の架かる橋
だけど、この部屋にはケンも寝てる。


そう思ってか、キスだけだった。


欲求不満とか、『悶々とする』ってこういう事なんだ、って初めて実感した。


おかげで全然、寝られなかった。


アラームが鳴り、ケンを起こした。


やっぱり、昨日のように起きない…。


こんなに熟睡してるなら、夜中にエッチすればよかった…。


「いい加減、起きろ!」
って言ったら、マサが起きた。


「えぇ〜。まだケン、起きないの?」


「うん。浜松はなんで起きれたんだろう?」


私は、それが知りたいよ。


だって、こんなに起こしても起きないんだよ。


マサはケンを蹴った。


「起きろ!」
しかも、大きな声で怒鳴った。


「うぅ…。あ。」


ケンはなんとか、起きたみたいだった。


「ケン起きた?早く支度しないと、今日も免許取れないよ。」


「あっ。うん、起きたよ…。」


ケンは、目を擦りながらやっと起きてくれた。


私も出掛ける支度を急いでした。


もちろん、マサも…。




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