Dear:届かない君へ


仲良さげに肩を並べ、校庭を眺めている二人
冬真はその女の方を見ながら、少し照れ臭そうに笑う



ーーずきん......


胸が痛い

私が見たことのないような、冬真の顔

私の知らない、冬真の顔




なお会話を続ける二人

そんな二人を見ていたら、目の奥がじわりと熱を帯びてきて、涙が零れ落ちてきた





もう、これ以上この場に入れない

そう思った私はただ、足早にその場から離れるしかなかったのだった......
< 5 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop