闇ノ雫
想いを結って
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朝は、当たり前のようにやって来る。
昨日の夜、あんなことが本当にあったのかと、疑ってしまうくらい。
そして、あんなことがあろうと、戦も激しさを増すばかりだった。
引き続き、俺の任務は情報の伝達、そして怪我人の手当て。
俺が、大勢の怪我人の手当てをしている時だった。
タンタカ、タカタカ……
パパパーン……
自分達がいる建物にも、分かりやすいくらいに近付いて来るその音たち。
楽器か?
だが、こんな物聞いた事がない──西洋の楽器だろうか。
確認すべく、怪我人に一声掛けてから、外に出る。
「……っ!」
視界に入ってきたのは、想像を遥かに超えるとんでもない物だった。