変わり者同盟
そう。

あたし、悔しいんだ。
責任感じてて、あたし自身にムカついてて・・・愚痴、言いたい。


リレーの女子のアンカーになったとき、めんどくさい、とか、緊張する、とか、嫌だな、とかも思ったけど。

それでも、やっぱり、嬉しかった。

頑張ろうって思った。
頑張って一位とろう、って。


だから・・・・・休みの日とか早朝とかに、練習、してたんだ。

皆に知られるのは恥ずかしかったから、誰にも、言ってはいなかったけれど。


中学最初のリレーで、アンカーで、一位とるんだって・・・頑張ったんだよ?




――つぅっ


そこまで思い出せば、視界が滲んで歪んで、頬を生暖かい液体が伝う。



『・・・・・・うぅー・・・・・・・』

思わず、顔を両手で隠す。


『悔しいよぉー・・・
ムカつくよぉー・・・
あたしの、ばかぁーーー・・・』


もう、止まらなかった。


今までの思いとかが心に溢れて。
さっきの子達のヒソヒソ声が頭の中に溢れて。
膝小僧の傷が、ズキズキ痛む。


『くっそぉ・・・くっそぉ・・・・・・』

ムカつく、ムカつく、ムカつく!


なんであたし、転んだりしたワケ!?
あっりえないんだけど!!!



―――ぽんぽん

唇を噛み締めていれば、不意に、温かい手があたしの頭を撫でた。


『よしよし。』



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