変わり者同盟
2人は・・・どう思っているんだろう。

すももちゃんの告白、OKもらえるって、思っているのかな・・・?


知りたいけれど、聞くのが怖い。

というか、2人はすももちゃんの友達なんだし、きっとOKもらえるって思っているんだろうな・・・。


「・・・・・・・・・っ・・・」

どう、しよう。

私、往生際が悪いみたいだ。
まだ、嫌だって心が叫んでる。


どうしよう・・・・・・。


「はよ、比佐乃。」

上から降ってきた声に、私は思わずぴくんっと反応してしまった。

だって・・・だって・・・私に挨拶したのは・・・・・・


「おはようございます・・・久流君・・・」

まさかの久流君だったんだもん・・・。


「比佐乃、元気なくないか?」

「いえ、別に・・・・・・」

「そうか・・・。
あと、敬語になってる。」

「え?あ!す、すみませ・・じゃない!ごめん!!!」


慌てて頭を下げれば、久流君が短く笑った。

「相変わらずだな。」


柔らかい声音に、心がほわっと温かくなる。

顔をあげた時にはすでに、久流君は自分の席にすわっていたけれど・・・

久流君がくれた心の温もりは、まだ残っていた。


・・・・・・好き。好きだよ。

久流君を見ているだけで、思いは押し寄せてくる。



『恋は、人を惑わせるものよ。』


唐突に小野先生の言葉が脳裏に蘇り、私は思わず頷いていた。



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