変わり者同盟
「私・・・・・・頑張るね。
勇気、出す。」


すももちゃん、私も宣戦布告するね。

たとえすももちゃんの告白が上手くいったとしても、気持ち、伝えてもいいよね?

私ね、ものすごく勇気がいると思うけど・・・伝えたいんだ。



菜子ちゃんと美沙ちゃんは顔を見合わせ、ふっと笑みをこぼした。

「そっか!じゃ、冬香もガンバだ!」

「冬香のことも応援するわ。」


私は2人の言葉に、すごくすっごーく嬉しくなった。
少しだけ、心が軽くなった気がする。

「・・・・・・ありがとう・・・」


私は、やっと、笑うことができた。



















――――――――――――――――――――――――――――・・・・・・・




昼休み。

久流君の席にすももちゃんが行って、久流君とすももちゃんはどこかへ行ってしまった。


久流君は私に『悪い。ちょっと遅れるから、先に“本当の裏庭”行ってて。』と、囁いた。



そして今。

私は“本当の裏庭”で、2人分のお弁当を傍に置き、体育座りをしていた。




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