変わり者同盟
おや、比佐乃冬香。今度は目が点になってるぞ。

久琉和真、あんたは何すぐに納得してるんだい。


あん?そんなことだろうと思ってた?

・・・強がりかい?それとも、本当にかい?


・・・・・・いや、まぁ、確かに。どうでもいいかそんなことは。



とにかく、だ。

その男子生徒の死に乗じて、なんとかかんとかもみ消した。


まぁ、どちらにせよ、相手の女教師にはすでに婚約者がいたしね。




・・・・・比佐乃冬香。何頭抱えてんだい。

あん?理解不能?なんかもう頭の中ぐちょぐちょ?


純情だね。ご愁傷様。



久琉和真、あんたは・・・あぁ、知ってるよな。

その婚約者、こそが。お前が今まで思ってた父親、だものな。






で、だ。


ご存知の通り、その男子生徒の願いは叶ったよ。



“裏庭”を、焼却炉のところ、とすることで果たされた。




――なぁ。

久琉和真、比佐乃冬香。


誰が、良くて余命3日しかない18歳の男の願いを聞き入れたくないなんて思う?



誰よりも真っ直ぐで純粋だったんだよソイツは・・・・・・。

誰も、彼の願いを却下する奴なんざ、いなかったよ。」



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