変わり者同盟
第3章
愛おしい思い出*???side*
―???side―
――静かな森を見るたび、彼を思い出す。
『俺・・・・・・先生のこと、好き、なんです。だから・・・その、俺と、付き合ってください。』
『ありがとう。でも、あなたは生徒で、私は先生だから・・・ごめんなさいね。』
ありきたりな告白に、ありきたりな返事。
それで終了だと思ってた。
『俺・・・・・・先生のこと、好き、なんです。』
まさか翌日の放課後にも、呼び出されるなんて思ってなかった。
しかも、昨日と全く同じセリフ。
もしかして馬鹿にしてるのかしら・・・?
じぃっと観察すれば、突然彼は頭を下げた――。
『すみません・・・。無理言ってるの、分かってるんです。でも、でも、それでも――。』
子供だな。
不意に思った。
なりふり構わずに、世間なんか気にせずに、突進できるは子供だからだ。