変わり者同盟
けれど。


そんな私の考えはすぐに打ち砕かれる。




彼は、私なんかよりずっと大人だった。








パッと顔を上げ、真っ直ぐに私を見つめる彼の瞳は、綺麗で、儚げ。


強い意志を感じるのに、同じくらい、すぐに消えてしまいそうにも感じる。





『――お願いします。』



彼は頭を下げず、ただ私を真っ直ぐに見つめて、ストレートに言葉をぶつけてきた。






『俺・・・・・・あと、一年しか生きられないんです。

だから、お願いします―――。』



射るような真っ直ぐな視線。

強い意志が宿る瞳。

率直に言葉を紡ぐ口。






何もかもが。


彼の言葉が嘘ではないと告げていた。



余命一年の男子生徒。


私だって、聞いたことはあった。



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