風が伝える


いつもよりゆっくり歩いた

「ちーはーるー!」

嫌な声がした

私は振り向かないで、痛い下半身を

かばいながら軽く走った

「ちょっなんで逃げんの!?」

とにかく必死に走った

あの声は…大樹だ

もう一生会いたくない



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