風が伝える


私は光の声を聞かないまま

階段を駆け下りた

でも、雫は相変わらず流れる

まるで滝のように

静かに、でも激しく

「…んっ…ん…」

走る気力もなくなり

その場に座り込んだ




< 162 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop