風が伝える


「…る」

「…はる」

「千陽!」

振り返るとそこには

杏奈がいた

「あ…」

私の顔を見て、驚いた表情をして

「千陽…もしかして…泣いた?」

と聞いてきた

私は何も答えなかった



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