風が伝える


「んっ…」

杏奈が泣き出した

崩れるようにして座り込んだ

「汐梨のこと…信じたかったの…

大切…だ…たか…らっ」

「うん」

私もしゃがみ、杏奈の頭を優しく撫でた

「と…もだ…ちで…いたか…た」

「うっうぁー…うっうっ…」


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