風が伝える


竹野くんの手が震えてた

「俺はそのカッターを持って、ゆっくり

あいつの親父に近づいた。

それで後ろから…刺した…」

竹野くんはまたうつむいた

「たけ…」

私は、それ以上話せなかった

竹野くんの肩が小刻みに震えてたから




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