誕生日【短編】
郁斗の秘密のサプライズ!!
《柚side》
『グスッ………ヒック…………』
只今、二野原 柚。
ひたすら泣いております。
まさか、郁くんにそこまで
嫌われてるとは思いたくなかったな………。
あーあ。明日にでも、私、
振られたりするのかなー。
なんて、もうネガティブにしかならない。
────────その時だった。
「〜〜〜〜〜〜〜♪」
私のケータイの音楽がなった。
『!!…………………これ………!!!』
この曲は、私と郁くんの着メロだった。
恐る恐る出てみる。
『もし、もし…………郁くん…………?』
「…………柚………?あのさ、今から…………
〇×公園に来れる??」
『…………………………うん。今から行く。』
そして、ケータイは切れた。
もう振られるのかな。
誕生日にこんな事ってないよ……………。
そう思いながら、私は郁くんの
待つ公園へ行った。