シロツメクサ~はかない恋の物語~

彼の秘密

*過去~晃大side

あんなこといいたくなかった。
でも、これでいいんだよな。

もし、病気のこと、親のこと言ったら真理菜のことだから、心配するよな。





あ、久しぶりの学校か……
行きたくねー。

「おはよー、晃大!どうしたんだよ、元気ねーぞ?!」

雄樹か……。

「俺さ、好きな奴を振ったんだ。」

「は??お前何言ってるんだよ、なんで振ったんだよ!」

「今から言ったことで俺の友達やめんなよ?」

「なにだよ、やめるわけねーだろ。お前は一生俺の友達だぞ。」

よし、雄樹に言うか……。
そーいや、雄樹の彼女真理菜の友達だったな。

「俺、病院に行ったんだ。そしたら、記憶のなくなる病気だったんだ。しかも俺、元カノに浮気されてて、でも忘れられないし、だから、これ言えないし振ったんだ。」

言っちゃった。雄樹、俺の事最低って思うよな。

「お前……。そんなに悩んでたんだ。俺、なんも気づいてやれなくてごめんな。」

は?雄樹、なんでだよ。ごめんって……

「俺、お前を支えるよ。その好きな奴にもちゃんと言えよ。」

「言えるわけないねーよ。俺はいいんだよ。」

真理菜……忘れられねーよ。
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