シロツメクサ~はかない恋の物語~

私との関係

*過去~晃大side

明日、ボーリングかぁー。
久しぶりだけどできっかなー!

てか、金ねーわ。おろしてこなきゃ。



まー、1万あれば足りるかな。

「あら、晃大じゃない。」

最悪。俺の嫌いな、大嫌いな、親戚のばばあだ。

あいつは俺の家族をめちゃくちゃにしたやつだ。

俺の親父と母さんはあいつの家族の借金の身代わりになって自殺したんだ。

なのに、話しかけてきやがって。

「…………………………」

「ちょっと、晃大。無視しないで。一緒に暮らそう?」

なにが一緒に暮らそうだよ、暮らす訳ねーだろ。

「いや、いりません。一人でやっていけてるんで。」

俺は親父と母さんの保険金とバイト代で生活できてる。

あいつの家に行くよりだったら自分で暮らす。


よし、金おろそう。1万でいっか。

あ?1万入ってた。そーいや、さっきおろしたんだった。どーしたんだろ、俺。

ま、忘れてただけか。
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