This is us -2
「わー!!すごーい!!」
予約していたホテルに着いた俺たちは、部屋へと入って。
さとりはキャーキャー言いながら、部屋の隅から隅まで走り回った。
「転んで鼻血出すなよ」
「転ばないよー!わっ…」
ほら。言ってる側から転びそうになってるし。
ちょうどよくベッドに倒れた彼女に近寄る。
「ばーか」
急に静かになったさとりに、キスをして。
未だに顔を真っ赤にする彼女を、本当に可愛いと思った。
「ゆ、ゆ…結城く、ん…」
いつになったら俺を名前で呼ぶんだか。
「あ…あたしね、そ、その…い…いいからね」
「何を?」
分かっているのに、聞いてしまう。
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