This is us -2

「ん？てかこれ、ペア？」


「え？そそそ…それは、ただのイルカですよ。あー、あたしコピーとってきますね！携帯失礼します」


私は資料を抱えて、携帯を先輩から奪ってそそくさとオフィスを出た。

コピー室には幸い誰もいない。

「ふー…」


短く溜め息を吐いた瞬間、握っていた携帯が震えて。


「うわっ！」


抱えていた資料が腕からすり落ちた。


どうやら携帯は着信みたいで、しかも佐々木くん。

珍しいな、どうしたんだろう…


慌てて画面をタッチして、耳に当ててみる。


「も、もももしもし？」


「あ、久しぶり！突然ごめんねー」

やっぱり佐々木くんは元気だ。


「ううん？どうしたの？」


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