This is us -2
結城 蓮…。
私は終了を押せずに、再び耳に携帯を当てた。
「俺はやっぱり…いや、辛いかもしれないけど、何か変わるかもしれないだろ?」
ねぇ、佐々木くん。
私今仕事中なんだよ?
泣かせないでよ…
いつだって、優花と佐々木くんは私を支えてくれていた。
本当に。感謝してもしきれないくらい。
だから、早く前を向いて歩けるようになりたいんだ。
心配させた分、幸せになるから。
「…ありがと。でも、行けないよ。じゃあ、仕事中だからまたね…」
あれから、もう一年が経つんだね…。
蓮て、呼ぶことすら出来ないまま。
君は知らない人になってしまった。
.