This is us -2



結城 蓮…。


私は終了を押せずに、再び耳に携帯を当てた。


「俺はやっぱり…いや、辛いかもしれないけど、何か変わるかもしれないだろ?」


ねぇ、佐々木くん。
私今仕事中なんだよ?

泣かせないでよ…


いつだって、優花と佐々木くんは私を支えてくれていた。

本当に。感謝してもしきれないくらい。

だから、早く前を向いて歩けるようになりたいんだ。

心配させた分、幸せになるから。


「…ありがと。でも、行けないよ。じゃあ、仕事中だからまたね…」



あれから、もう一年が経つんだね…。

蓮て、呼ぶことすら出来ないまま。


君は知らない人になってしまった。


.

< 5 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop