This is us -2
「あー、せっかく洗濯したのに」
畳んでいたタオルに涙が染みる。
お母さんだって、人の事言えないじゃないって言いたいのに。
お互いに涙が止まるどころか増していくばかりで。
「さとり。あなたがどこにお嫁に行こうと、何歳になっても、さとりはお母さんの子どもなの。いつだって、味方。だから、これからも甘えていいんだからね。ここに帰ってきたら、さとりはお母さんの子どもよ」
抱きしめられて、久しぶりにお母さんの温もりを感じた。
やさしい匂い。
今までの不安が、全部魔法みたいに消えていく。
何度も頷いて、本当に子どものように泣いた。
ありがとう
ありがとう
心の中で何度も繰り返して。
お母さんの娘で良かった。
ずっと変わらない。
私もそんなお母さんに、なりたいな。
いつか…。
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