This is us -2



向かった先は夢の国。

高校の卒業旅行で四人で行った事はあったけれど、二人で行くのは初めてで。


『さとり、すげぇ楽しんでたから』

と、結城くんが提案してくれた。
彼がチケットからホテルまで全部手配してくれて、私は泣いて喜んだ。


「あー楽しみー!」

「鼻にティッシュ詰めたまま言うなっつぅの」

本当に最近、私は結城くんの彼女なんだって実感が湧いてきた。

テンション高い私は、結城くんの左腕に抱きつく。


「事故るって」

「大丈夫!結城くん運転上手いし」

「そういう問題じゃねぇだろ」


そんな事言ったって離さないもんね。


なんて、ニヤニヤと余裕でくっついていたら。


いきなり唇を奪われて、そのまま溶けてしまいそうになる。

赤信号も、悪くないな…なんて。


「いい加減、ティッシュ外せよな。笑っちゃうだろ」

「はっはい!」


結城くんの笑顔が、大好き。



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