お前のことが好きだから。

*****

あれからあたしは無事、家に辿り着いた。

それはいいのだけれど……。

さて、どうやって家に入ろうか……。

そう悩んでいた最中。

「あら、もしかして鈴?」

あたしの背後から聞き慣れた声が聞こえた。

お…お母さん!?

よかった…お母さんは狼人間だから話が通じる!!

「キャン(そうそう鈴だよ!)」

「やっぱり、早く家に入りなさい。」

ガチャ

家に入ると人の気配を感じた。

誰だろう?お父さんは今仕事で魔界にいるし、あたしに兄弟はいないし……。

「そういえば、今日は優里ちゃんがきているのよ~♪今はリビングにいるわよ。」

「キャン(あぁ、優里かじゃあ着替えてからリビングに行く)。」

あたしは自分の部屋に行き、人間に戻り、服を着て、リビングに向かった。

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