いつまでも。

いい加減あきてますねん!

ある京都の町の芸妓の稽古場の稽古あとで鏡華は叫んだ。


鏡華の家はいわば島原のようなところを経営している。


幼い頃から稽古をつけられるのだが地味に男っ気がある鏡華にとってはつまらないよなものだった。


どちらかというと剣の稽古がしたいらしい。


昔、夕餉の道でおつかいの帰り浪士に襲われたところある一人の男の人が助けてくれた。


何人もの労士をあっという間に倒した。


普通なら恐がって立ち去るか急いで礼をいって立ち去るかだ。まして子供なら尚更だ。


だが鏡華はちがった。
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