いつまでも。
━━━土曜日


「ここかな……?」


鏡華が来たのは試衛館だった。丁度稽古の時間なのか中から熱気のある声がした。


門の前でいると声がした。


「あれ?そこで何してるんですか?」


そこにいたのは、鏡華と同い年くらいの青年だった。手には金平糖をもっている。


「あの?・・・」


「あっっ!はい!!」


「ここで何してるんですか?」


そうだった!!


「あ、あの!ここに土方という方はいますか?」


「土方さん?土方さんならいるはずだよー
ついておいでよ」


鏡華は言われるままについていった。


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