恋の片道切符

「話しかけるの、辞める?」

まさかの麻弥の問いかけ。

「!」

思わず私は目を見開く。

「辞め…ない!」

何故か勝手に言葉が出ていた。

麻弥は「うん」と納得したように頷くと「行こう」と私を促した。

一歩、一歩、歩を進める度に近づいて来る駅務室。

ドクン、ドクン、と鼓動が弾む。

そして駅務室の近くに来た時、タイミング良く駅務室のドアが開いた。

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