恋の片道切符

知らない顔


-学校、教室-

休み時間、麻弥と会話していた。

「-でさ、それでさ…」

麻弥が楽しそうに口を動かす。

「うん、うん」

私は麻弥の話を聞き、相槌をする。

何気にゴソゴソと鞄を漁る。

「…あ!?」

「え!?何、大声出して」

麻弥が耳をふさぐ。

「私の生徒手帳がない…」

「はあ!?」

どうしてだろうと荒々しく鞄の中を探った。

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