恋の扉を開けて
僕は雅樹にアポを取り、閉店後に彼のオフィスへ行った。

「秀作、年末までウェディングの撮影だろ?」

「クリスマス前後は詰まってるよ。」

「そうか。」

僕は雅樹のルリルに対する考えを知りたかった。

特別扱いはしないと言っていたが、彼女をどう活かしていこうと思っているのだろう。

「ルリルは特異なキャラだね。彼女は週末だけ?」

「そうだよ。なぜ?」

「それならやっぱり企画するべきだよ。」

「何を?」

「アルバムを作った。」

「何だって?」

「フォトだよ。」

「呆れた。」

雅樹は僕にしてやられた顔を向けた。

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