恋の扉を開けて
「怒らないの?」

「怒ってどうする?」

「じゃ、見てくれる?」

「もちろん。」

僕はタブレットを彼に渡した。

彼はゆっくりと画面をクリックした。

1枚1枚丁寧に見ていた。

「これをどうするんだ?」

「雅樹はどうしたい?」

僕は彼の目を見つめた。

「他のメイドから不平が出る。まだ決めたくない。」

「雅樹が思うように使ってくれたらいいよ。」

「プロはコミッションが高額じゃないのか?」

「僕はこれを製作できて精神的な満足感をもらったよ。それ以上は何もいらない。被写体になった彼女にはどんな報酬をするんだい?」

「彼女も何も受け取らないだろう。そういう女だ。」

「どうしてそうだとわかるの?」

「何となくだ。」

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