恋の扉を開けて
日曜の夜、閉店後、メイド達を皆帰した。

ルリルには大通り沿いを500m程歩いた所にあるメトロへの昇降口で待っているように言ってあった。

俺が車を寄せると助手席に乗ってきた。

コスチュームは着てないが雰囲気はまだ店でのルリルのままだった。

「ルリル、俺のマンションに来るか?」

「はい。」

「俺に抱かれることに抵抗ないのか?」

「はい、ありません。」

「俺でなくても恋人かBFの方がいいんじゃないのか?」

「恋人もBFもいません。」

「そうか、じゃ、帰ろう。」

「はい。」

彼女は俺の部屋へ入るなり素っ裸になった。

リビングのソファはオフィスにあるようなソファベッドにはならなかったから、奥のベッドルームへ行くように声をかけた。

彼女はスタスタと歩いてベッドに横になった。

「専務、私にコスチュームを着せたのは専務ですから他の男性ではダメなんです。専務にしか私を元に戻せないんです。」

「そうなのか?」

俺にはその言葉に筋が通っているとはとても思えなかった。

正気とは思えなかった。

それでも抱かないわけにいくまいと観念した。

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