恋の扉を開けて
ルリルはメイド嬢としてはパーフェクトだった。

小柄で一見して細身だが理想的な曲線美だった。

服を着ていたらわからない着やせタイプだった。

薄着だったらクラクラするようなボディとわかるが普段ならそうでもない。

但し店でのコスチュームはあちこちメリハリが出るよう強調されているから

彼女が着るととてつもなく現実離れした格好になった。

客が夢中になるのも当然だ。

しかも話し方がまた独特だった。

彼女がしゃべると客は自分の想像力を掻き立てられて止まらなくなるらしい。

ルリルは客の思うままの人物に成り得た。

客は皆こう思うのだ。

彼女こそが俺のルリルなのだと。

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