恋の扉を開けて
俺の下でそのルリルが淫らに体をくねらせて現実に戻ろうとしていた。

俺が動きをゆるめると熱く潤んだ目で俺にせがんだ。

「やめないで、もっとお願い。」

何のために彼女を抱いているのかわかっちゃいるが俺だって普通の男だ。

自分の腕の中で女が狂っているのを見て始終平静でいられるわけないじゃないか。

コスチュームを試着させメイドにさせたのが俺なら、そこまでの責任は取ってもいいが、今ベッドで彼女を抱いてメイドからOLに戻すことに俺が加担する必要はないはずだ。

「ルリル、ちょっと待ってくれないか?」

俺は彼女から体を離した。

「離れないで。なぜ途中でやめるの?」

「・・・・・」

これ以上続けたら俺の方がどうかなっちまうなんて言えない。

俺が彼女に溺れてどうするんだ。

「ルリル、君は俺が今どんな気持ちでいるのか考えたことはないのか?」

「どんな気持ちなの?」

「男が女を抱いているんだ。どんな気持ちか少しはわかるはずだ。」

「狂いそう?専務は私を抱いて狂うの?」

「そうだよ。君が俺ので感じているなら俺だって君の中でどうにかなりそうで、いやどうにでもなっちまいたいくらい狂うんだ。」

「じゃぁ、もっと感じて。私を感じてください。何度でもいいから。」

「いいのか?俺の抱き方で君を抱いてもいいんだな?」

「はい、専務の好きなように気の済むまで抱いてください。」

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