恋の扉を開けて
俺は朝までルリルと一緒だった。

彼女は俺の激しい動きに体を消耗させぐったりと仕上がった。

横でぐっすり眠る彼女を見つめた。

このままここに住まわせてもっと俺のものにしてもいいくらいだ。

だがルリルは店の商品だ。

誰のものでもない。

ましてや俺だけのものにできるわけがない。

おまけに二重人格どころか多重人格といってもいい。

平日は普通の会社に勤めるごく普通のOLだ。

店ではキャラに取りつかれたコスプレのダミーと化し、キャラからOLに戻る過程で俺に抱かれる時は妖女だ。

彼女が一人で部屋で過ごす時は一体どんな女なのだろう。

まさか俺の想像を絶するような常軌を逸した姿か?

女が女を食うとか。

頭が痛くなってきそうだ。

窓の外が薄っすらと明るくなってきた。

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