恋の扉を開けて
「ルリル、起きろ。家へ送るから服を着て。」

俺は腕を揺すって彼女を起こした。

「起きられない。」

「ダメだ。今日は会社だろ?」

「今日は会社を休みます。後で電話します。だからもう少し寝かせてください。」

「そんなわけいくか。俺のせいで欠勤なんてさせられない。ダメだ。」

「専務。」

ルリルは裸のまま起き上がりベッドの上で横座りした。

昨夜俺が貪った女体がまだ温かく柔らかく、俺の目の前で恥ずかし気もなくねっとりとしなって、俺に触れられるのを待っているかのようだった。

「今日は有給休暇で休みます。明日は祭日ですから、今日と明日、お店に出ても構いませんか?」

「何だって?君はそうする予定だったのか?」

「いいえ、今決めたのです。」

「ルリル!俺を君の好き勝手にはさせない。明日の夜また君を抱かなければならないじゃないか、そうだろ?」

「そうですね、ご迷惑でしょうか?」

「当たり前だ!」

ルリルはそんな俺にはお構いなく、裸のまま俺の胸に擦り寄ってきた。

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