恋の扉を開けて
「それからHPをリニューアルして店へのアクセス数を調べ、提供を希望する広告をこちらで選び、店のイメージが崩れないようチェックします。」

「プロに任せたら高い経費になるからダメだ。」

「私がやります。それならいいでしょ?専務から適当と思われる給料を頂ければ充分です。」

「君がやるのか?」

「はい、オフィスのPCと私のPCを接続します。専務がオフィスから私とチャットでやり取りできるようにするんです。私は平日なら会社から帰宅してチェックできます。休日は専務のオフィスで見ます。そして別店舗に設置するPCでリーダーのメイドといつでも連絡を取れるように教育します。」

「それはいいアイデアだな。普通のOLなら皆そんなことができるのか?」

「いいえ、私の場合は独学です。結婚していた時、家で何もすることがなかったのでパソコンにはまっていたんです。」

「君は結婚していたのか?」

「はい、たった3ヶ月でしたが。」

「なぜ離婚したんだ?」

「結婚生活に失望したんです。私が味わった新婚生活は悲惨でした。もう二度と結婚したくないと思いました。」

「それは相手によるんじゃないか?俺はまだ経験ないから何とも言えないが。」

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