恋の扉を開けて
「まず第一にメニューボードのデザインを定期的に変えたいと思います。」

「オーケー。許可しよう。誰がやる?」

「私がやります。」

「そんな時間あるのか?」

「スタッフ全員からデザイン案を取りました。」

「用意周到だな。」

「第二にカウンターにあふれている物を全てどかしたいと思います。」

「理由は?」

「接客数を増やせます。」

「オーケー。」

「第三に2号店のPCは2台希望します。」

「理由は?」

「ハッキングとウイルス対策と万全なバックアップのためです。」

「経費がかかるからダメだ。」

「専務、これはゆずれません。」

「ルリル。」

私は画面上で専務と見つめ合った。

「セキュリティにいくらかけてるか記憶ないのか?」

「わかりました。断念します。」

「将来的に考えておくよ。」

「ありがとうございます。以上です。」

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