恋の扉を開けて
私は暗くなった画面をしばらく見ていた。

専務に女の影はなく仕事一筋だ。

仕事と結婚していると言ってもよかった。

私はメイド嬢として彼の店に貢献しつつ、週末の夜は必ず彼とベッドで過ごし、週明けは普通のOLに戻った。

最近はメイド嬢として働くことが私本来の姿であり、OLとして勤務する方を演じることで自分を納得させていた。

だからメイド嬢のキャラからOLに戻る過程で、彼との交わりはもう必要なかった。

それを彼には伝えていないまま私は彼との性関係を保っていた。

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