恋の扉を開けて
「メイド・カフェになるとは夢にも思わなかったよ。」

「大成功ですね。」

「有り難いことだ。」

私は彼の言葉全てをを心にとどめた。

「ルリル、今だから言うが。」

「はい。」

「店にとって君の存在はなくてはならないものになった。そのことで君のストレスはマックスなはずだ。違う?」

「ご心配無用です。」

「なぜそう言い切れる?」

「専務の支えがある限りルリルは活き続けます。」

「なるほど。それなら言い切れるな。」

「2号店はメイド・カフェではないのですね?」

「まったく違う。普通のカフェだ。がっかりした?」

「いいえ。専務の夢が叶うわけですね?」

「まだわからない。ゆっくり考えたい。」

「追いかける夢があってうらやましいです。」

「だが問題もある。」

「それは山積みですか?」

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