恋の扉を開けて
λ.彼の想い
私は2号店のサポート役を承諾した。

紅茶専門店をオープンするとなると前途多難だ。

ティールーム「セレナーデ」は専務の夢の実現となる。

私はその夢をお手伝いできる。

言葉に現せないくらいの幸せを感じた。

「セレナーデのHPは最終段階で専務のご承認待ちです。」

「わかった。」

私は今夜も彼とチャットでやり取りした。

毎日彼の声を聞くことができた。

彼と対話することで気持ちもやわらいだ。

「ルリル。」

「はい。」

画面でお互いの目を合わせた。

「今夜は冷える。体調に気をつけて暖かくして早めに寝るように。いいな?」

「はい。」

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