恋の扉を開けて
「おはようございます。」

「おはよう。」

私は車に乗り込んでびっくりした。

後部座席にはカメラ機材が山になり、その後ろのトランクスペースにはコスチュームが山のように積まれていた。

いったいどこで見つけてきたのかしらと私は首を傾げるしかなかった。

「ルリル。」

「はい。」

「今日は長い一日になるよ。」

「はい。」

「覚悟はいい?」

「はい。」

「行き先は伊豆高原だよ。」

「はい。」

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