恋の扉を開けて
道中、私は千葉さんとのおしゃべりが絶えなかった。

彼のHPでインパクトがあった画像について聞いたら、彼は渡り歩いた海外の様々な街を語ってくれた。

特にロンドンのあらゆるカフェに立ち寄って目にした全てを書き留め、オーナーの許す範囲内でフィルムに納めたことを。

「雅樹は欧州に行きたがっていたよ。」

「どうして行かないのでしょうか?」

「憧れのままにしておきたいという彼のわがままかもしれない。」

「そういう想いを持つって大切なことだと思います。」

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