Dear.
もう、その時は清光様への文がクシャクシャになってしまうなんて考えてなかった



私は、初めて見る彼の悲痛な姿に耐えられなくなり強く彼の手を文ごと握りしめる



「....慶?」



「総司っ...無理をしないで下さい!


ちゃんと..泣いて。」




「なに行ってるの慶?
大丈夫だよこういうの慣れてるし、


人の血を見るなんて日常茶飯事。

こうやって、仲間を殺せるほど慣れてる

慶、僕はもう、本当の化物だよ。


だから...」




そんなはずはない。


そんな悲しい事を言わないで



「泣いて下さい、じゃないと総司の身体が先に悲鳴をあげます


じゃないと、私が耐えられないんです


大丈夫です、総司はきっと感じてます


悲しみや怒り、どうにもならない苦しい感情を....


だから、それを押し殺そうなんてそれほど悲しいことをしないで...。」




そう言って彼の垂れ目がちな目尻に触れると、視界が一瞬で彼の手によって覆い隠される



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