Dear.
そんなの、あんまりだ
そんなの...
「許せない━━━━。」
ポツリ、と口から出た憎悪を含んだ言葉
外を見ればもう夕日が沈み茜色した部位が徐々に徐々に闇へと姿を変えてゆく
ああ、そろそろ夕食の準備しなきゃ
他にもまだ仕事がある
それを全部済ませたら聞かなきゃ。
聞いて真実を聞き出さないといけない
『え?
僕が清史郎を殺した?
ははっ!誰からそんな嘘をつかれたのさ
そんなわけないじゃないか、僕は清史郎を殺してなんていないよ』
ねぇ、あなたならそう言ってくれるよね?
大好き、だから...
早くこんな馬鹿みたいにあなたを疑うことやめたいの
「総司..」
ポツリと呟いた愛おしい者の名
崩壊の音は今度ははっきりと耳に残るようになり始めた